http://kawasemino.net/　かわせみのねっと

「おー、かっけーな」

「かっけぇ。まじかっけぇ」

「俺の勾玉も光ってるし」

「俺、めっちゃ強そうだし」

「あんたたち、真面目にコメントしなさいよ！？」

「たぶん、ぶたのさんのイラストが美しすぎて語彙力を失っているのでは？　水の中から見上げた夜空は、きっとこのイラストのような青色をしてるんでしょうね。差し込んでいる光は……月明かりでしょうか。さぞ月もきれいで……月が綺麗ですね」

（夏目漱石……？）

「あーん。清お兄ちゃん、ロマンチックぅ～」

「井戸の底からだけどな」

「ダムの底からだけどな」

「雰囲気ぶち壊された！！」

「それにしても……イラストの竜也くんイケメン」

「俺は？」

「イラストの清お兄ちゃんも美人」

「俺は俺は？」

「私も可愛く描いてもらえて、とぉってもうれしいです！！」

「吉野咲様は！？」

（みらいと美帆も語彙力なくなってる。かろうじて語彙力保ってるのは清だけか……）

「みんな素敵に描いてくださったぶたのさん、本当にありがとうございます。私もうれしいです。お唄も喜んでいるのです」

「えっと、僕も……東京旅行中のみんなの生き生きとした様子がイラストで見られてうれしいよ。さっき清くんが月明かりのことコメントしてくれたけど……水中に差し込む明かりが咲くんたちを照らしてるのも、ちゃんと陰影や明暗で立体的に表現されてるんだよね。細かいところまで上手く描かれていて、ポーズや構図にも迫力があって、ぶたのさんの描写力と技術力の高さを感じたよ」

「六廻りへの愛情も……たっぷり感じる。ずっと眺めていたくなる美しい絵……描いてくれたぶたのさん、ありがとう」

「竜也くんと私……いっしょにいる……」

「おや、まあ。ふたりとも、小さくて愛らしいのです。園児さんなのです」

「へー、雨宮と神楽夜にも、こんなかわいい時代があったんだな」

「今の俺、幼稚園時代の卒業アルバム見てるような気分だわ」

「雨宮なんて今じゃすっかりデカくなっちまって、かけらも可爱気ねぇけど」

「まーな。その通りすぎてなー。ぐうの音も出ねぇわ」

「竜也くんは、昔から強くて……小さくても大きく見えた」

「そうか？　俺は幼稚園時代の自分とか気恥ずかしいっつーか……ガキのころは頭悪かったからな。ろくな思考してなかったし、なにするにも考えが足らなかった」

「今も頭悪くね？」

「吉野にだけは言われたくねー」

「竜也って昔からバカみたいに強くて、今もバカみたいに強いから頼もしいときもあるのよね。わたしは竜也とかタイプじゃないけど、女の子たちが頼りにしたくなるのは、ちょっと分かる気がする……」

「うん。竜也くんが私のこと、こんなに小さなときから守ってくれてたこと、ちゃんと伝わってくる……そんなイラスト描いてもらえて、とてもうれしい。ぶたのさん、ありがとう」

「どーも、ありがとうございます。うっす」

「ふふ、竜也は照れてるみたいですよ」

「うるせー」

「えぇっと……その、僕も竜也くんたちの小さな姿のイラストが見られて、とってもレアな一枚に感動しました。僕も……なんだか、アルバムを眺めてるような、そんな気持ちになったよ……ぶたのさん、メッセージまで添えて描いてくださり、本当にありがとうございました」

「清お兄ちゃんが……真っ黒……」

「黒こげ」

「炭」

「墨汁」

「言いたい放題ですねぇ」

「闇落ち……」

「ちょっと、そこ。不穏なフラグ立てないでくださいよ」

「マジで！？　重陽って闇落ち展開あんの！？」

「ないですって」

「あったら……それはそれで、六廻りが面白くなりそうだよね……」

「さっきから、叶はなに言ってんですか。そんなものはないですし、かけらも面白くありません」

「いや、待てよ……？　闇落ちがないとかそんなこと、清には分からないよな……？」

「ってことは……ひょっとするのか？　まさか……！？」

「そんなっ、清お兄ちゃんに限って……！！」

「ないですから。でも、ブロッコリーさんが苦手なのは事実です。なんか……あのお野菜、もごもごしてません……？」

「は？　おまえ、もごもごなもの好きじゃん。らいむとか」

「らいむのぬいぐるみ、もごもご」

「らいむはふわふわもこもこなのです！！　もふもふでふさふさしてるのです！！　断じてもごもごじゃありません！！」

「まったく違いが分からねぇ……」

「そもそも、どうしてこんな会話の流れに？　闇落ち発言した叶は責任を感じてください」

「え、えぇっとぉ～……僕は、その……あまりにも、ぶたのさんの描いた清くんにリアリティがあったから……この絵の清くんは、本当にブロッコリーを底なし井戸に落としそうだなぁって……清くんがブロッコリーを投げ捨てるかどうか、僕は気になるなぁ」 （にっこり）

「私の食卓に並んだブロッコリーさんの運命は非公開にしておきますね」 （にっこり）

「生きろブロッコリー」

「強く生きてくれ」

「ブロッコリーのお墓作る」

「ちょ、ちょっと……三人とも、まだブロッコリーが殺されたと決まったわけじゃ……」

「ふふふ。ぶたのさん、私の目の前に現れたブロッコリーさんのその後が気になるイラスト、描いていただけて光栄です。私本人も大いにその後が気になります。ふふふ」

「そうだね。その後の想像をふくらませて楽しめるイラストを描いてくださり、本当にありがとうございました。僕もいっしょに描いてもらえて、とてもうれしかったです。これからも僕たちと六廻りをよろしくお願いします」 （ぺこり）

「おお、おおお……おぉおっ、俺だーーーーーーっ！！！！」

「そうなのですよー。私とらいむもいるのですよー」

「見ろ見ろっ、みんな見ろよ！！　まーさーにっ、俺が主人公ってかんじだろぉ！？　それにっそれにさ、この俺ってば超かっこいいっつーか……こっち見てる視線とか？　にこって笑ってる口元とか？　らいむに肘乗せてリラックスしてるかんじっつーかさっ！！　それからー」（ずっと咲のターン）

「吉野、クソうるせぇ……」（耳ふさぐ）

「えぇ～ん？　イラストの俺がイケメンだからって、嫉妬は見苦しいですよぉ～。雨宮竜也さぁ～ん？」

「嫉妬とかめんどくさい。吉野みたいに無駄なエネルギー消費しそう」

「俺がエネルギー無駄遣いして生きてるみたいな言い方やめろっ！！」

「あんたって、ちっぽけな嫉妬を、爆弾みたいなエネルギーに変えて生きてそうなタイプよね……」

「無駄に消費したエネルギーで、三倍以上のエネルギーを生み出してそうだよね……」

「おぉお、おまえらぁっ……さっきから言いたい放題しやがって……おっ、俺はうれしいんだよっ！！　俺を描いてもらえて、好きになってもらえて、すっげーうれしいんだよっ！！」

「うれしいのは分かる。うるさい」

「同意するのか、けなすのか、はっきりしろよっ」

「私は咲の気持ち分かるのですよー。私もいっしょに描いてもらえてハッピーなのです。このやわらかそうならいむを独り占めしてる咲に嫉妬なのですよー」

「イラストの清お兄ちゃんも、そんなかんじの顔してる……」（笑）

「私もらいむに肘を乗せたいのです。私のお部屋にお持ち帰りして、あんなことしたりこんなことしたりするのですよー」（らいむを狙う）

「だっ、だめだっ！！　このらいむは俺のだから！？　変態なことしたら許さねぇからっ！！」（らいむを守る）

「らいむのおなかにタッチするのですー」（らいむのおなかを狙う）

「俺のらいむにセクハラすんなっ！！」（らいむのおなかを守る）

「らいむ攻防戦はじまった」

「えっと……葉未（Hami）さん、素敵なイラスト描いてくれて、本当にありがとうございました。メッセージ付きのイラストだから、同時に絵と文字を楽しめるのが斬新だなぁって……僕もうれしかったです」

「葉未（Hami）さん、俺のこと描いてくれてありがとな！！　これからもよろしくなーっ！！　このらいむも、俺が守るから安心してくれっ！！」

「今回のらいむは、一味も二味もちがうのですよー」

「き、清お兄ちゃん……それ、漫画のなかのお兄ちゃんの台詞……」

「しょっぱなから、台詞が被ってんだよ！！」

「そ、それくらい……この漫画の清くんと、本物の清くんが一致しているってことじゃないかなぁ……？」

（大爆笑）

「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」（大草原不可避）

「みらい、おまえｗｗｗ笑いすぎだろｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

「雨宮、てめぇもだよ！！　メタ発言とか草生やすのも許される場だからっつって、大爆笑しすぎだっつーの！！」

「は？　なんで？　面白かったじゃん。笑っていいだろ。つーか、この漫画は笑うしかないだろ。腹いてぇ……」

「この漫画、おもしろい。私も漫画とか描いてみたいかも……」

「私たちの個性を上手くつかんでくださっている上で、面白おかしく動かしていただけて光栄なのですよ～」

「そうだね。とっても楽しい作品だと思うよ。漫画のネタや僕たちの台詞、それにイラストもフルカラーだし、華やかで明るくて素敵だなぁって」

「わたしもわたしも！　叶と同じこと思っていたの！　表情の描き分けも上手いから、キャラクターの感情がはっきりと伝わってくるのよねー」

「らいむのマッチョ化とか、その発想はなかったぜ！　この漫画の三口さん、冒険しすぎだろ！」

「筋肉むきむきな『らいむ』……発売されたら、ぜひとも等身大フィギュアといっしょに記念撮影したいのです」

「マジかよ。俺は遠慮するわー」

「あ、俺も」

「そんなこと言わず、みんなでむっきむきらいむと記念撮影するのですよー」

「その前に、発売されない」

「そんな！？　私の夢を打ち砕くような発言はやめてほしいのです！！」

「そ、そうだね……夢を抱くのは自由だから……実際に発売されるかどうかは別として……」

「夢オチで良かったよなー」

「そうそう」

「ちょっと！！　清お兄ちゃんが落ち込むから、やめてちょうだい？！　北兎舞さん、このたびはとっても面白くて楽しい漫画を描いてくださり、ありがとうございました。今後とも引き続き『六廻り』を宜しくお願いします」

「おーっ！！　チーム蓬莱高校とか、響きが格好良すぎるんだけど！！　しびれるぜ！！」

「わーん、かわいいイラスト！！　ぷにっとした絵柄のイラストに、ブルーの背景を組み合わせている所もポイントが高いと思うのよねー」

「そうそう。俺たちの絵はかわいい感じなんだけど、背景にクールな青を持ってきているから、全体が引き締まっているんだよな。かわいいのに格好良く仕上がっているっつーか」

「女の子の美帆には、長い睫毛が描かれていて、ぱっちりとした瞳が際立っていますね。描き分けが素晴らしい一枚なのです」

「だな。ほら、よく見ると分かるんだけどさ。俺たちの口元も上手く描き分けられているんだよな」

「そうなのです。咲と美帆、それに私の口元には笑みがこぼれているのですが、三人とも同じではないのですよー」

「おう。しかも、雨宮だけ笑っていないんだよなー。ぶっきらぼうっつーか、雨宮の無愛想さも上手く表現されているぜ」

「竜也は、滅多に笑わない所が男らしくて格好良いのです」

「雨宮竜也さんは、今時の女子にモテるクール系男子のつもりなんですかねぇ～」

「清と吉野が何か言っているけど、別に意識して笑わねぇわけじゃねぇから。周りが勝手にクールだと思い込んでいるだけだろ。自然体で過ごしていると、そうなるだけなの」

「でも、竜也くんは表情の変化が少ない男らしさも重なって、女の子から大人っぽく見られているかもしれないよ。実際に竜也くんってモテるじゃないか」

「は？　日面まで何言ってんの？　俺がいつどこでモテていたんだよ」

「竜也くんは、笑っていないときも素敵……だから、たまに笑ってくれると印象的なの」

「ほら、モテているじゃないですか」

「正直、わたしは竜也とかタイプじゃないけど。あんたって意外とモテているのよね……」

「意味分からねぇ……みらいだけにモテているとか、女子からの需要が偏りすぎだろ」

「神楽夜ひとりにモテていたら十分だろ！！　てめぇっ……ちっともモテねぇ吉野咲様を目の前にして、贅沢なこと言いやがって！！」

「収拾がつかなくなってきたので、このへんで切り上げようか。はなまるさん、『六廻り ～龍神使いと幽霊少女～』の素敵なファンアートを描いてくださり、ありがとうございました」

「なっ……！？　おいっ、雨宮！！　見ろよっ……神楽夜がモテているけど、おまえっ……いいのかよ？！」

「は？　なんで？　みらいがモテるために、俺の許可とかいるの？」

「はぁっ！！　そういうことじゃねぇよ？！　まさか、俺が何を言いたいのか分からないとか言うんじゃねぇだろうな……？」

「た、確かに、そういうことじゃない……竜也、あんた。その、もう少し……違う反応を期待していたんですけど」

「意味が分からねーし。面倒くさそうだから、俺を巻き込むな」　

「（せっかくモテるのに……鈍感だなぁ）」

「みらい姉様。両手に紳士さんの図なのですよー。素敵な殿方にエスコートしていただいている今のお気持ちはいかがでしょうか」

「うーん、と……うれしい、かも……ハートさん（主人公さん）とガイコツさん（シスさん）、かわいい」

「神楽夜、おまえっ……？！」　

「うるせぇぞ、吉野。本人が喜んでいるんだから、静かに見守っていろよ」

「俺はおまえが突っ込みを入れねぇから、かわりに騒いでやってんだよ？！」

「お花とぬいぐるみ……もらっちゃった」
（シスさんたちからいただいたプレゼントを、ぎゅっと抱きしめる）

「赤いお花さん、良い香りがするのです。くまさん、私も抱っこしたいのです……もふもふ、ふさふさするのです」

「僕は……このあと、イラストの三人がどのように過ごしたのか。それが気になるなぁ」

「いろんな妄想……ご、ごほん。わたしたちの想像力を刺激するイラストに仕上がっているものねー」

「ほっぺた……ふっくらと赤くしながら照れているみらいを描いてもらえて、すごくうれしい……わたし、二人といっぱい遊びたい」

「そうですね。私からも深くお礼申し上げます。はなまるさん。それに、みらい姉様にプレゼントを持ってきてくださったお二方。このたびは、素敵なイラストを描いていただき、誠にありがとうございました」

「この女の子、私……？　みらいを描いてくれたの？」

「おいおい、神楽夜。おまえ、すげーぼーっとした反応してっけど、可愛く描いてもらってんじゃん。どこからどう見ても美少女だな」

「みらい姉様の一瞬を上手く捉えていますね。お見事です」

「あー……確かに、こりゃ美少女だな」

「え、へへ。竜也くんもそう思うんだ」

「勘違いするな。みらいがじゃねぇぞ。俺はみらいのイラストが美少女だなという率直な感想を述べたんだよ。それだけだから」

「ん、むう……」

「そうそう。俺もそう言う意味で言ったんだよなー」

「咲、沈める」

「はぁ？！　なんで俺だけ！！　雨宮も似たようなことを言っているのに！！」

「竜也くんの本家が沈んだ流宮ダムに沈める」

「沈める場所まで付け加えると現実味帯びてくるからやめろ！！」

「事前に予想できたことではありますが……」

「やっぱりこうなるんだね。僕はイラストのみらいさんも、みらいさん本人も美少女だと思うんだけどなぁ……」

「もうっ、咲のせいで台無しなんだから！　せっかく明日未さんがみらいを描いて下さったのに！」

「だから何で俺だけのせいになってんだよ？！」

「咲はいつだって一言多いのよ！！　女子のことすぐにブスとか美人じゃないとか言うし！！」

「美帆の言う通り。咲は流宮ダムの底に埋める」

「な、なななっ、なっ……なんだよこの理不尽な流れ！！　納得いかねぇ？！」

「咲を埋める前に、明日未一浪さん。みらいを描いてくれて嬉しい。ありがとう。明日未さんとも遊びたい……」

「みらい姉様が物騒で過激なこと口走っていて申し訳ないです……が、私からも御礼申し上げます。明日未さん、ありがとうございました」